上位勢のスプラトゥーン観戦が難し過ぎる問題を解決したい
スプラトゥーン3が発売するに当たり、スプラトゥーン2のプレイ時間を振り返ったら3000時間を超えていた。
楽しい思い出もそれなりに苦労した思い出もあるが結局そんなに時間を注いでも自分はオールXに行くことが叶わなかった。(言い訳だが自分の持ちブキが特定のルールにとてつもなく弱かった)
元々スプラトゥーン2をプレイする前はシューティングゲームや対人対戦ゲームなんてほとんどやったことがなかった。スポーツの経験もない。でもなんでたがスプラトゥーンは自分にハマった。
もっとうまくなりたいと思って参考にするために有名上位プレイヤーの動画を見始める。異次元にうまい。異次元過ぎて参考にするのはちょっと難しいがこれはこれで面白いと視聴者の1人にはなって今に至る。
ただの視聴者としてだが、何年もスプラトゥーン界隈を見つめてきた。応援してきた。
その中で本当に高いレベルの人が集まる大会やXP更新チャレンジなどを観てきて、どうやら観戦を深く楽しむのにも高度な知識がいるようだと朧げながら感じ始めた。
最初は自分とトッププレイヤーの差は今までのゲーム経験の差、そしてプレイ時間、勝つことで得られる報酬の違いだと思ってきた。
しかしそれだけではなく彼らは思考のスピード、深さ、多彩さ、数学的なセンス、コミュニケーション力、自分を律する力等多くの点で自分より遥かに優れているのではないかと思い始めた。
自分が今からプロになろうとか最上位プレイヤーになろうとかなれるとまでは流石に思わない。
ただ、スプラトゥーンで真剣に戦う人たちを見ることが好きだ。そしてその試合の意味や解説やインタビューを聞いて、そこで言われていること、行われていることをただ理解したい。
なぜこのチームはカウンターステージでここを選んだのか?1対1交換の時にどちらのチームに有利な局面なのか?前半はあちらのチームが圧倒的に有利だったはずなのに、いつの間にかカウントがひっくり返ったのはなぜ?えらいって言うけどどこが?…最近は観戦をしながらずっと頭の中に?が浮かんでいる。
3000時間といつ膨大な時間を費やし、それなりに真剣にスプラ上位勢の戦いを観てきてたどり着いた結論は、自分は今までのように漫然とプレイしたり動画を観るだけではこれ以上進歩することは難しそうであるということだ。
でももしかしたら、やり方を変えればスプラトゥーンのことがもっと理解できるかもしれない。スプラトゥーンを上手にプレイできなくても。というわけでゲームを上手にプレイするよりは得意な情報収集と言語化、そして情報を整理してみた。
どちらかと言うと書きながら考えている感じなのでばしっと答えがある内容ではないのでご容赦を。
考え方①:スポーツとしての側面
運動嫌いなので全然知らなかったが、スポーツの世界では今や数字による記録、分析や解析、評価、グラフ化で視聴者に分かりやすく情報提供することが普通に行われているらしい。
そして、スポーツにおける統計データをスタッツ(Statisticsを縮めてそう呼ぶそうだ)という。
サッカー、バスケ、アメフト、テニス…多くのスポーツでスタッツを参考に試合やトレーニングを行っている。そして多くの場合、テレビのデータ放送」インターネットを活用して公開している。
また、個人のブログでそのスタッツを計算したりスタッツから読み取れることを書いたりする人もいるらしい。
スプラトゥーンも、公式アプリからキル数、アシストキル数、デス数、塗りポイント、スペシャル使用数などが分かる。これも立派なスタッツだ。
また3からはさらに進化し、注目を集めた時間やカウントを進めたチーム内順位などその他の項目も毎回ではないがわかるようになった項目も多い。
スプラトゥーンにおいても他のスポーツと同様、スタッツを活用できそう、むしろリザルト画面やアプリなどですでに主要なスタッツ的は確認できる。
ただ、他のスポーツのスタッツの考え方でスプラトゥーンに適用できるものがあるかもしれないと思った。
人気のあるスポーツでいうとサッカーにおいてはJリーグで公式スタッツが決まっている。
これをスプラトゥーンに直したらどうなるか?ということを考えると少しスプラトゥーンの戦略、戦術がわかりやすくなるかもしれない。長くなるのでこれはまた別の機会に検討したい。
考え方②:知的競技としての側面
スプラトゥーンは必ずチームで戦うことになる。個で見るとひとりひとりが考えて実行するスポーツに近いように感じるが、俯瞰視点でチームとして考える時には将棋やチェスなどのボードゲームのことを学ぶのも役立つのではないか。
こういった競技は棋譜という記録が必ずあり、それぞれ持ち駒をどのように動かしたか、どの程度時間を使ったかなどが記録されるようである。そのように記録出来たら再現しやすくなり、研究や学びやすくなるようである。
しかし、将棋やチェス、囲碁などは盤面の形が1つに決まっていて、そして真四角である。マップが複数あり、その形も様々あるスプラトゥーンでどの程度こういった記録が可能だろうか?そしてそれは労力に対して意味のある分析だろうか。
本当にやろうと思えば、例えばマップを試し打ち所の1本線分ごとに碁盤の目のように区切ることで位置情報を分かりやすく記録しやすくすることはできるかもしれない。
あとでも出てくるがマップの分析というのは手間はかかるが非常に重要なものなのかもしれない。
でもこれはかなりの労力と専門知識が必要そうで、自分一人の力では難しそう。
ただ、形はどうあれ記録をして2次元的な形で試合を変換して記録するということは自分が目指したい形である。そういったことにして次にいく。
考え方③:コンピュータープログラムとしての側面
現実世界でも映像分析や画像認識の分野は発展が著しいが、ゲームの中で起こることはあらかじめプログラムされている。ということはすべて数式に変えることができる。そう思うと①②のような分析法もできないことはなさそうな気がする。
ただ、ゲームのデータそのものを入手してそれを分析していくというのはどうなのだろうか?それってハッキングなのでは…?また、どちらかというとこういった分析はゲーム開発のために行われることが多そうである。ここを深く掘り下げていくのはやめておいた方が無難そうだ。
自分がゲームをプレイする時に得られる情報、例えばゲーム画面やメモリープレイヤー、イカリング3を駆使してデータを取っていくことを前提としたい。
また、話はずれるが、今はあらゆることの分析にコンピューターが使われる。①で見たスポーツの分析分野では、スポーツの映像を撮影し、その映像を分析するらしい。
そしてその際に映像にタグ付けをしていくというのが手軽な分析法のようだ。部活などでも取り入れられている方法らしい。うまくツールを見つければ取り組めそうな気がする。ここは少し掘り下げて考えてみたい。
また、e-sportsの分野の先端研究ではプレイデータとプレイヤーの生体データを紐づけて分析することなども行われているようである。例えば脳の活性度合などはかなり難易度が高そうだが、アイトラッカーによる視線の分析、スマートウォッチによる心拍数などは測定しやすそうではある。それがどの程度意味を持つかは分からないが。
参考:eスポーツビジネス向けコンサルティング | PwC Japanグループ
トッププレイヤーやチームにとっては自分のコンディションを把握するために生体データを取ることは有用かもしれないが、とりあえず自分の観戦をもっと楽しみたいというニーズとはずれているのでここはこれ以上考えないことにする。
考え方④戦いとしての側面
対人対戦ゲームは戦いで、人類の歴史を振り返ってみるとスポーツよりも軍事や戦争での理論の方が長い間研究されているのではないだろうか。人の命や人生が直接関わっ」ているのだから、みんなより頭を使って考えてきているはずで、その分野の知識が応用できないかと考えた。
しかしざっと調べてみたら、なんの知識もない一般人が好奇心で知れるような情報はほとんどなかった。
例えば現代における戦争はほとんど情報が全てで、特に衛星写真からかなりの情報がわかるそうだとか(これは実はスプラトゥーンでも俯瞰観戦カメラが戦況を把握するのに最も適していることと同じではあるのだが)、アメリカの諜報機関は複数あって重要な通信のほとんどを傍受しているなどその程度のことだった。
そんな個人の情報盗まれてんの…って知らない方が幸せなこともあるよね…
現代の軍事論みたいなのは高度すぎるのでおいておくとして、もっと原始的なものならどうだろうか。
例えば最古の兵法、中国の孫子とかならどうだろうか。
そう思ってとりあえず1冊孫子の本を読んでみた。
今までこういったものに興味がなかったので個人的には発見が多かった。
スプラトゥーンで使えそうな理論がいくつかもあったので、また別でまとめを作りたい。
とりあえず主要な発見は
- 避けれる戦はなるべく避ける
- 戦争は情報戦、分析が重要(分析の軸)
- あらかじめ選択肢や策出し切って考えている方が勝つ
- 地形分析が大切(9つの分類)
- まずは負けない体制作りが大切。でもその目的は攻めるため
まだ1冊を1回ざっと読んだだけなので、スプラトゥーンに応用出来そうな理論をまとめながら読み直してみたいと思う。
まとめ
つらつらと考えながら書いてみたが、これからもっと具体的に実践的に使える方法を検討しながら考えを深めていきたい。
ゲーム攻略サイトは本当にたくさんあるけれど、ほとんどがゲームの中の知識についてだけ書かれているように思う。
そういった知識ももちろん必要だし役に立つ(特に個人的にサーモンラン関係の情報は本当に助かる。これはサイトだけでなく個人で発信してくださるバイトガチ勢の方も!)けれど、また別の視点からの攻略情報があっても良いんじゃないかなと思って色々考えてみた。
もうちょっと深く考えて、そしてそれを実際に使える形にまで昇華したいなと思う。できればアプデやXマッチが導入される前に。
あと色々考えてみたけど、今回考えたやつやっぱり割とスプラトゥーンから距離があるものも多いから、
YouTubeのスプラトゥーン解説動画100本観てまとめるとか(過去のエリア杯全部観て解説から戦略・戦術抽出とか)そういう分析もどこかで必要になる気がする。
今は音声→テキスト化は簡単にできるので、意外とこの分析は他のものより簡単にできるかもしれない。
無理のない範囲で引き続き考えていきたい。
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